会社設立の書類作成と電子定款、現物出資対応


定款の目的は柔軟な対応となっていますが・・・要注意です!!

定款の中には「事業の目的」を記載しなければなりませんが、これは定款の絶対的記載事項で、なくてはならないものです。

登記する上での却下事由として、目的の具体性や明確性が問われなくなったとはいえ、定款の目的部分の記載はとても大切です。

細かい決まり事はこちらをご覧ください。
https://www.hitodeki.com/2009/01/post_158.php

 

登記簿謄本には、会社の事業目的が記載されますのでやはり日本語的に正しく、かつ分かりやすく記載しなければ、登記簿謄本を見た人から正しく会社の事業を理解してもらえません。
決して登記の際には却下の事由にはなりませんが、事業の目的をひと目見ただけで相手に理解してもらい、しっかりとした会社であるという印象を得ないと、せっかく法人にしたとしても信用度は落ちます。

日本語的に、よりきっちりとした印象を持つような書き方とは・・・

1)及び・並びに・等はひらがなで記入するより漢字の方が印象は良いです。
また、目的の各号に渡って漢字で統一してください。

2)一つの項目に複数の目的をいっしょにいれない。
例)
1.食品の小売業及びインターネット接続に関するコンサルティング業

上記のように違う目的をいっしょに入れてしまわれる方は案外多くいらしゃいます。
気をつけてください。
ついうっかり・・・した会社だな!と思われますし、却下の自由にも当てはまります。

3)統一性など
 ●「製作」と「制作」 
 ●「~~における」と「~~に関する」と「~~対する」
 ●「コンサルティング」と「コンサルタント」
 ●「及び」と「並びに」

以上の文言はよく目的で使われる言葉ですが、使い方で微妙に意味あいが変わる言葉です。
ご注意ください。

3)取り扱う商品などを数十個も羅列している例もございますが、なるべく種類ごとに並べて下さい。個別というより商品をカテゴリーに分けた方が分かりやすく、見栄えも良くなります。

例)皮革製品、事務用品、事務用機器、家具、文房具、紙類、加工紙、書籍、印刷物、家庭用電気製品、化粧品、石鹸、寝具、靴、鞄、袋物、小間物、線香、日用品雑貨、陶磁器、食器、スポーツ用品、インテリア用品、時計、宝石、貴金属、玩具、防災用品等の輸出入、輸出入代理業務、卸、販売

上記のような例が多々ありますが、間違いではありません。カテゴリーに分けた方がすっきりし、またカテゴリーの範囲での商売が出来るので、可能性が広がります。

また、目的は許認可を取る時にとても重要なものです。
許認可を受ける管轄の役所にて、必ず確認してください。

日時:2009年02月09日 21:19