出資者でないと経営に参加出来ない合同会社
合同会社において社員というのは出資者のことですが、社員=経営者なので出資者以外の者が経営に参加することは出来ません。
株式会社の場合では出資者=株主ですが、出資をしなくても経営に参加する役員は認められており、合同会社と異なる点のひとつだと思います。
合同会社では社員の中から業務執行社員を選任した場合、業務執行社員が経営や実際の業務にあたることとなります。
業務執行社員を選ばない場合は社員全員が業務執行を行うものと見なされますし、代表社員を選ばなければ、業務執行社員が全員か社員全員が代表社員と見なされます。
いずれにしても、出資をしなければ合同会社の社員になることが出来ないため、経営者=出資者ということになります。
合同会社はまだ日本において歴史が浅く、一般的にはまだしくみや長所が浸透していないようですが、株式会社だと登記簿謄本には発起人や株主が記載されないため、実際のところ誰が実権を握っているのかがよくわからないしくみです。
一方、合同会社は登記簿謄本には選ばれた場合は代表社員や業務執行社員、特に選ばなければ社員の氏名等が記載されるので、第三者からは非常に透明度が高い会社形態と言えます。
日時:2008年09月10日 17:36