パンダか新銀行東京か?石原都知事に想うこと
上野動物園のパンダ(ジャイアントパンダ)のりんりんが死亡したのは4月30日のことですが、子供から大人までかわいいと愛されるパンダが上野動物園からいなくなってしまったことは、筆者も東京都民であり比較的上野動物園の近くに住んでいるので一抹の寂しさを感じます。
会社設立の業務で多忙な時期でしたので、あらためて業務が比較的少ない今日のような日曜日にいろいろ考えてみました。
その後石原東京都知事の「パンダ不要論」でマスコミは大騒ぎですが、「そんなにパンダなんかみたいかね~」など一連の発言でたたかれたりしているようです。しかし、「新銀行東京」問題で四面楚歌だったことを考えれば、逆に話題が「パンダ」にすり変わり石原都知事はパンダに救われているのでは・・・と考えるのは私だけではないでしょう。
尚、なぜ中国から貸与なのでしょうか?
調べてみたところ、以外な理由があることが解りました。
ワシントン条約という国際的な規定がありますがこれは、1973年、アメリカ合衆国のワシントンという町で、絶滅の危険がある野生動植物を国同士が取り引き(輸出入など)する場合のルールを設けることが決まりました。これがワシントン条約です。
これらの絶滅種にあたる動物は「無償貸与」してはならないという条約があるそうですから中国政府も有償で貸し出すというわけです。その金額が高いか安いかはわかりませんが、4月下旬に新銀行東京の再建のために東京都から約400臆円の追加出資を受けたことを考えると、パンダに1億円をむげに惜しがる石原都知事の金銭感覚がいまいちわからなくなります。
石原都知事も東京都という会社の社長のような存在です。財政や経済的な充足を図ることはもちろん重要ですが、文化という金銭では変えられないモノをいかに大切に考えていくかということも大変重要なことだと思います。会社も同じです。会社設立を思い立ったとき当然経済的な効果や利益などが一番重要だったと思いますが、どんな会社でも規模や職種に拘わらず「文化」というものがあるはずです。会社それぞれの「文化」や会社設立当時の社長の「思い」「理念」を正しく成長させていくことも社長のお仕事のひとつと思います。
会社の利益をいかに膨らますだけではなく、どのようなことに使うか?を柔軟に考えていくことにより会社も成長し最終的には設立した会社も大きく成長するのではないでしょうか?
日時:2008年05月18日 18:17