会社設立は誰でも簡単に出来ますが・・・
株式会社の設立は「ひ・と・で・き」と印紙代があれば簡単に作ることができます。
代表者になれば、即「社長」です!
そうは言っても会社を作るには人・もの(仕事)・お金がどうしても必要ですが、一番重要なのは「社長」の資質だとつくづく思います。
「社長の資質」は「トップの資質」ともいえますがそれに関しては古今東西膨大な本が出版されていてさまざまな考えがあるかと思います。
私もたくさんの大企業のトップの本を手当たり次第に読んだ経験があります。
古くは松下幸之助や渋沢栄一、海外ではカーネギーはウェルチから最近ではIT関連の企業の方などはたまた、「千円札は拾うな」なんて本も読んでしまいました。
いろいろ読みましたが、絶対的な正解はなくその本を通じて自分の未熟な知識や考えにすこしづつ「知の栄養」を与えるもの、というのが私にとっての成功者の本の役割だと考えます。
たとえ、現在は3人足らずの小さな会社であってもトップであるなら、理想は高く常に規模が拡大したときに備えグローバルな考え方を身につけたいものです。
今、あまり大企業の社長の成功本ではベストセラーがない時期のようです。
企業・会社というものが極めて不安定で流動的でまだに戦国時代のような感があるからでしょう。
時代の流れも著しく速くなっている中、当然社長という業もなかなか成功に至らない時代なのかもしれません。
そんな中、去年あたりからベストセラーとなっているのが北方 謙三の「水滸伝」です。
「北方 謙三 水滸伝」の専用サイトが開設されるほどロングヒットを続け支持されているようです。
時代背景が中国の12世紀初頭の戦国時代、現代の日本の経済界にも共通する流転の時代です。その中で108人の男がどうやって理想を貫き戦っていくかを描いています。
この時代背景とサドンデスな感じが現代の人々の共感を呼んだのでしょうか。
私も現在第1巻を読み始めました。
なんと、今ベストセラーになっているのは「水滸伝〈18〉乾坤の章」です。急いで読まなくては・・・!
108人の男を通じて上に立つものとは?また人に仕えるものとは?人と戦うには?などとても勉強になるのでしょう。また、大衆小説を長く執筆してきた北方さんならではの読み物としてのおもしろさが、人気の由縁なのでしょう。
一時期流行した「経営者の成功話」より、おそらく社長としてトップとしてそれよりひとりの人間としてどうあるべきか?ということが学べるのかもしれませんね!
原稿用紙にして9500枚をこつこつと執筆し、ロングベストセラーを生み出した「北方 謙三」にも脱帽です。